高齢者とうつ病

高齢者のうつ病

2012/03/13更新

 高齢者になってからうつ病になる人もいます。

 

うつ病のきっかけ

 うつ病になるきっかけには次のようなものがあります。

  • 親しい人との死別
  • 社会的孤立、経済的不安
  • 健康渋滞の悪化

 

うつ病の可能性

 次な様子が見られたら、歳のせいだけではなくて、うつ病の可能性もあります。注意して見てあげましょう。

  • 一日中ぼんやりする
  • 趣味などに興味を示さなくなる
  • もの忘れが激しい

 

うつ病かもと思ったら専門医を受診

 うつ症状が見られるようなら、付き添って専門医を受診させましょう。

 

うつ病だったら

 あきらめずに積極的に治療に取り組みましょう。「もう年だから・・・」とあきらめないことが肝心です。
 薬は少量から使い、他の薬との飲み合わせに注意してください。処方についてはかかりつけの医師とよく相談しましょう。

 

周囲のサポート

 本人の悩みに耳を傾けましょう。高齢者はなかなか自分から悩みを打ち明けません。
 日常生活を手助けしてあげると、本人の気分が晴れることもあります。

 

うつ病予防

 グループ活動をさせましょう。一人でいるよりみんなでいることで脳が活発に働きます。
 役割や目的を持たせてあげてください。少しでもいいので家庭でも地域でも何か役割をもたせることで生活の意欲が湧きます。
 在職中から趣味や家族とのふれあいを持つようにしてください。

 

 

認知症の可能性も

 高齢になると認知症の症状とうつの症状が混在することがあります。認知症だと思ったらうつ病だったり、認知症の方にうつ病の症状が現れたりすることがよくあります。
 うつ病と認知症は症状が似ていますが、次の点で違いがあります。

項目 うつ病 認知症
発症前の性格 真面目、几帳面 特定のものはない
誘因 思い当たるフシがある はっきりとはわからない
症状の進行 急に進む ゆっくり
もの忘れしたときの反応 もの忘れを苦にする もの忘れを取りつくろう
睡眠 不眠、早朝覚醒 日中うとうとすることが多い
日内変動 朝に調子が悪い 夜に調子が悪い
他人との関わり 他人を避けようとする 他人と付きあおうとすることが多い

 

 認知症の詳細はこちらです。=>認知症 最新の治療・ケア

 

安易に判断せず専門医を受診

 高齢の認知症の判断は大変難しいものです。専門医を受診させ、問診や脳の検査で正確な診断をあおぎましょう。

 

 

うつ病の診断や治療は専門の医療機関にてお受けください。→うつ病を診察してもらう病院や相談窓口