非定型うつ病

非定型うつ病

2012/03/13更新

 典型的なうつ病とは異なった症状が現れるうつ病を非定型うつ病といいます。

 

非定型うつ病の特徴

非定型うつ病は若い女性に多く見られるうつ病です。
非定型でも医師からはうつ病と診断されます。何か嬉しいことがあると気分が盛り上がる点が特徴的です。
まわりの人が気づきにくいうつ病です。

 

  • 気分反応性。ちょっといいことがあると気分が盛り上がる。家に帰るとガクッと落ちる。
  • 眠りすぎる。眠りの質は悪い
  • 食欲がありすぎる
  • 人間関係に過敏、攻撃的

 

うつ病と否定形うつ病の大きな違い

うつ病 非定型うつ病
楽しいことがあっても気分は晴れない 楽しいことがあると気分が明るくなる
眠れない 眠りすぎる
食欲がない 食べ過ぎる

 

 

非定型うつ病の対処法

 非定型うつ病の対処法には次のようなものがあります。典型的なうつ病とは対処法が違います。

  • 休養がいつもよいとはかぎらない
  • 多少つらくても仕事をしながら生活のリズムを整える
  • 周囲は”なまけ”ではないことを理解する

 

 非定型うつ病では、うつの症状がそれほどひどくはありません。
 完全に休養してしまうと、昼夜逆転し、却って生活のリズムが乱れることもあります。
 典型的なうつ病と同じように対処すると、余計に状態が悪くなることもあります。

 

抗うつ薬の効き目は悪い

 抗うつ薬は、普通のうつ病の人に比べて、効き目は悪いです。
 精神状態を落ち着けるために気分安定薬が処方されるケースもあります。

 

人間関係を見直す

 人間関係を見直す必要があります。そのためには家族や周りの人のサポートが何よりも大切です。
 ストレス解消法や対人関係のアドバイスをしたり、職場環境を改善したりするだけでずいぶん良くなるケースもあります。

 

 

 

うつ病の診断や治療は専門の医療機関にてお受けください。→うつ病を診察してもらう病院や相談窓口