うつ病になりやすい典型的な性格
2013/02/08更新
以前からよく言われる、うつ病になりやすいとされる3つの典型的な性格を紹介します。
循環性格
循環性格はドイツのクレッチマー博士によって提唱されました。次のような特性をもちます。
- 社交的、親切、温厚
- 活発であるが、一方で気弱という反対の特性も見せる
クレッチマー博士は、循環性格の人は優柔不断で八方美人のため、板ばさみな状況に陥りやすく、うつ病になる可能性が高いとしています。
執着性格
執着性格は下田光造博士によって提唱されました。次のような特性を持ちます。
- 几帳面、凝り性
- 仕事熱心
- 強い責任感
- 正直
下田博士は、こうした執着性格の人は、仕事をこなそうと無理しがちで、心身ともに疲れ果て、うつ病に至る可能性が高いとしています。
メランコリー親和型性格
メランコリー親和型性格は、テレンバッハ博士によって提唱されました。「秩序を愛し、他人との円満な関係を尊ぶ性格」と表現されます。次のような特性を持ちます。
- 秩序を愛する→几帳面、正直、生真面目、責任感、性格、仕事好き、融通がきかない
- 他人との円満な関係を尊ぶ→争い事を嫌う、献身的、頼み事を断れない
秩序を愛するあまり、仕事を正確にこなすことにこだわり、その結果、仕事がたまってしまいストレスを感じます。また、他人との調和を大切にするあまり、配偶者や家族などとの別れに耐えられなかったり、自分を犠牲にしてでも和を大切にするといった面が出てきます。こういったことにより、うつ病に発展する可能性が高まるとみられています。
客観的に性格を知っておくことは大切
これら3つの性格のように、うつ病になりやすい性格は確かに存在するのですが、かといってそうした性質をもった人たちが全てうつ病になるわけではありません
ただ、こうして自分の性格を客観的に知っておくことは、うつ状態になる前に、休んだり、無理な計画を立てないなどの手段を打つことができ、大変有意義なことだと考えます。
私の場合は執着性格が強かったのだと思います。ついつい無理をしてしまい、自分ならこの仕事もできるはずだと抱え込み無理をして、結局うつ病を招くことになってしまいました。前もって、「執着性格だから気をつけよう」と分かっていれば、うつ病は防げた可能性が高かったと思います。
うつ病になりやすいタイプ
真面目で勤勉な人
真面目で勤勉な人はうつ病になりやすいとよく言われています。
頑張っているうちに交感神経系と副交感神経系のバランスを崩してしまい、イライラや感情の変化に繋がります。
何かちょっとした悩みでも、数日で悩みが拡大してしまいます。頭の中が悩みでいっぱいになり、眠れない、胃が痛いなどの症状が現れるようになります。
優先順位をつけるのが下手な人
ものごとの優先順位をつけるのが下手な人は、うつ病になりやすい性格といわれています。
あれもこれも重要だと考え、すべての作業を100%の力を注いで行ってしまいます。その結果、重要なことをやり残してしまったり、失敗してしまったりすることが多くあります。
子供の頃からこのような失敗を重ねると、それを補おうとますます全てを完璧に行おうとします。そのうち、重大な失敗を犯し、これまでの努力はなんだったのかと、深く落ち込み、うつ病に発展することもあります。
感情がいつまでも残る人
悔しさや悲しさなどのネガティブな感情が長引く人は、うつ病になりやすい性格といわれています。
気持ちの切り替えができないと、失敗した悔しい気持ちがいつまでも残るので、失敗を恐れて慎重になります。ストレスの重圧は大きくなり、やがてうつ病に発展することもあります。
頭の回転が早い人
頭の回転が早い人は職場などで期待が大きくかけれられることが多く、その期待にこたえなくてはとプレッシャーに悩まされ、ストレスとなります。突然うつ病になってしまうこともあります。また、頭の回転が早いので、想像をふくらませて悩みを増大させることも少なくありません。