職業性ストレスモデル
2014/10/27更新
仕事上のストレスがうつ病などの病気に進展していくまでのモデルを職業性ストレスモデルといいます。多くのモデルが提唱されていますが、最も包括的であるNIOSHの職業性ストレスモデルを紹介します。
職場のストレッサーは急性のストレス反応につながります。しかし、そこには仕事以外の要因と個人的要因が影響しますし、ストレスを和らげる緩衝要因が存在します。急性のストレス反応は放っておくと、うつ病などの疾病につながります。
NIOSH職業性ストレスモデルの要素
NIOSHの職業性ストレスモデルの具体的な要素は次のとおりです。
職場のストレッサー
- 職場環境
- 役割上の葛藤、不明確さ
- 人間関係、対人責任性
- 仕事のコントロール
- 仕事の量的負荷と変動性
- 仕事の将来性不安
- 仕事の要求に対する認識
- 不十分な技術活用
- 交代制勤務
個人的要因
- 年齢、性別
- 結婚生活の状況
- 雇用保証期間
- 職種(肩書)
- 性格(タイプA)
- 自己評価(自尊心)
※タイプAとは、おおまかに言えば、せっかちでいくつもの仕事をいっぺんにかかえてしまうようなタイプの人です。
仕事以外の要因
- 家族、家庭からの欲求
緩衝要因
社会的支援(上司、同僚、家族)
急性のストレス反応
- 心理的反応(仕事への不満、抑うつ)
- 生理的反応(身体的訴え)
- 行動化(事故、薬物使用、病気欠勤)
疾病
- 仕事に基づく心身の障害
- 医師の診断による問題(障害)
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