うつ病の疑問に答えます
誰にでも起こりうる病気です
このサイトではうつ病の診断、治療、原因、症状をわかりやすく紹介します。私自身の元患者としての経験もお話しします。
生涯で16人に1人はうつ病になるといわれています。うつ病は「心の風邪」と例えられるほど、誰にでも起こりうる病気なのです。
また、実例を上げ、Q&A形式で対処法を答えています。=>うつ病の悩み・疑問 Q&A
うつ病の全般がわかるサイトです。是非ご活用ください。
経過は人それぞれです。医師と相談しながら、決してあきらめないで、しっかりと治療を続けてください。薬も大切ですが、心のこもったサポートが一番の薬です。私自身もうつ病を発症した経験がありますが、一人で抱え込まないで、医師、周りの人に相談したことで、色々サポートして頂き、今ではほぼ完治しました。
もしかしてうつ病かも?
現代社会では、今日元気だった人も明日には突然うつ状態になってしまう人もいます。
簡単な自己チェックシートを用意しました。ぜひお試しください。=>チェックシート
「いつもと違う自分に気づく」ことが大切です。兆候があればできるだけ早く病院で受診しましょう。=>診てもらう病院や相談窓口
うつ病の疑問に答えます
などなど、気になる素朴な疑問にも答えます。
うつ病の特徴
うつ病になると、気分がとても落ち込み、不眠や食欲不振といった症状が現れます。頭痛や全身のひどいだるさを感じます。
気分がふさぎ、仕事の意欲が湧かず苦しみます。仕事だけでなく、何をするのも億劫になり、好きだった趣味も楽しめなくなったりします。周りからは怠けていると誤解されることもあります。
将来に希望が持てなくなったり、ちょっとしたことでも自分を責めてしまうといった自己否定感に苛まれます。
また、過去の自分に罪悪感を持つなど自責の念が募ったりして、生きていくのが辛くなったりします。最悪の場合、自殺の恐れもあります。
たんなる気分だけの問題ではありません。治療が必要な病気なのです。
放置すると悪化する
うつ病は脳にトラブルを抱えている状態といえます。ほうっておくと悪化し、自殺の恐れさえある病気です。悪化する前に病院できちんとした治療を受けましょう。逆に早期発見して適切に治療を受ければ、十分に回復が望める病気といえます。精神科というと抵抗がある人もいるかもしれませんが、最近ではずいぶんと入りやすい雰囲気なところもあります。=>診察してもらう病院や相談窓口
日本における患者数
日本にはうつ病の患者はどのくらいいるのでしょうか。時点有病率と生涯有病率を示します。
時点有病率:ある時点で、日本人のうち何人くらいが羅患しているか。
生涯有病率:生涯のうち、日本人が羅患する確率。
時点有病率 | 100人中 3~5人 |
---|---|
生涯有病率 |
6~7% |
つまり、ある時点で100人中3人~5人が羅患しているので、現時点で350万人~600万人くらいがうつ病と診断されてもおかしくありません。また、生涯有病率は6%~7%ですから、16人に1人は、一生のうちに一度はうつ病になるということです。
リストラや過労働、将来への不安など、ストレスの種が多い近年、患者は確実に増えています。
厚生労働省の調査
厚生労働省の調査によると、医療機関を受診している患者数は、1996年には43.3万人でしたが、2011年には95.8万人と15年間で2.2倍に増加しています。この要因としては、病気の認知が広まったこともありますが、団塊世代の大量引退、裁量労働制や能力主義といった職場環境の激変が大きく関係していると考えられます。
さまざまな種類があります
うつ病には次のような種類があります。
メランコリー親和型うつ病
いわゆる”うつ病”とは、このメランコリー親和型うつ病のことを指します。
典型的なうつ病の症状が見られます。気分が落ち込みや興味の喪失が特徴的です。楽しいことがあっても気分は晴れません。
=>うつ病の症状
非定型うつ病
典型的なうつ病とは違った症状が現れます。
代表的な違いは、楽しいことがあれば気分が明るくなる点です。
=>非定型うつ病
新型うつ
新型うつでは、非定型と同じような症状が現れます。新型うつとは正式な病名ではなく、ある一定の層に現れる現象といえます。
比較的若い世代に現れるもので、病気でない人が含まれていることもあります。
=>新型うつ
治療について
定型的なうつ病は治療で改善が可能な病気です。しかし、怖いのは自殺行動が見られることにあります。自殺してしまっては治るものも治りません。
治療は、薬物治療、医師や臨床心理士との会話による認知行動療法や支持的精神療法(カウンセリング)などの精神療法が基本です。その他、日常生活の見直し、生活習慣の改善なども必要であり、治療のひとつとして行われます。
認知行動療法では物事の捉え方を変える治療を施します。すなわち、自責的で悲観的な考え方を変えることによって、心の中から本質的な変革を狙うのです。
また休職していると、早く仕事に復帰したいと焦ってしまう患者もいます。焦るがあまり、もう治ったと勝手に判断して薬を疎かにしたり、通院をやめたりするのです。その結果、症状が悪化してしまい、治療期間が伸びてしまうなんてことも少なくありません。どうか焦らずにゆっくりと治療していってください。
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