帰宅拒否症のうつ病の症状と対策
2013/02/08更新
症状
帰宅拒否症とは、やすらぎの場であるはずの家に居場所がなく、次第に帰宅するのを拒否するようになる病です。帰れなくなった人は、毎日カプセルホテルに泊まっていたという例もあります。
帰宅拒否症は日本特有のものといわれています。日本は職場中心の共同生活体系となっていて、家庭は”寝る場所”のような認識です。一方、欧米では家庭中心の共同生活体系で、職場は”稼いでくる場”という認識です。欧米のような価値観への転換も必要となってくるでしょう。
帰宅拒否症になりそうな家庭の要因を列挙します。4個以上あてはまるなら要注意です。
- 配偶者が出世や収入にうるさい。
- 配偶者は出勤時に見送らない。
- 家族との会話が乏しい。
- 子どもに受験生がいる。
- 子どもに勉強を教えるよう強いられる。
- 子どもに馬鹿にされている。
- 家庭で居場所がなく、落ち着かない。
- 家族に無視されている。
対策
家に帰りたくないのですから、無理に帰ると症状を悪化させてしまうこともあります。ナイトホスピタルを利用してみるのをオススメします。昼は会社で働き、夜はナイトホスピタルに行き、そこで治療・寝起きして、また出社するというものです。患者本人の治療と同時に、家庭の状況も変わらないといけません。配偶者を含めたカウンセリングもしてもらうとよいでしょう。
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