うつ病の診断、症状、原因、治療

うつ病の人への接し方

 うつ病の人への接し方は大変むずかしいものです。

 

 良かれと思ってやっていることでも逆効果になることもあります。
 次にうつ病の人に”やってはいけない”接し方を紹介します。

うつ病の人へのタブー

「がんばれ」と励ます

 頑張りたくても頑張れないのがうつ病です。追い打ちをかけるようなことはやめましょう。

ジョギングなど運動をすすめる

 ジョギングのような運動量の多いものは、うつ病の人には難しいです。症状が落ち着いたら散歩程度はできるようになるかもしれません。

そっとひとりにしておく

 ひとりにしておくのはよくありません。うつ病でもっとも怖いのは自殺願望があることです。話しかけたり身の回りを手伝ったりして、ひとりにしないようにしましょう。

飲み会に誘う

 うつ病の人は飲み会やカラオケ程度ではストレス解消はできません。かえって疲れてしまうでしょう。

なまけ者扱いする

 うつ病の人には休養が必要です。周りの人の理解が必要です。

朝たたき起こす

 うつ病の症状は一日のうち朝がもっとも悪いものです。昼には比較的元気になるので、ゆっくり様子をみてあげましょう。

旅行へ連れて行く

 あちこちに行かされるのはうつ病の人には辛いばかりです。症状が落ち着いて慢性期になれば近くへ小旅行程度ならできるかもしれません。

 

 

正しい接し方をしましょう

 以下にうつ病の人への接し方を紹介しています。

うつ病の人への接し方記事一覧

正しい知識をを得る-うつ病の人への接し方

 うつ病の正しい知識を持っていないと、自分勝手な接し方になってしまい、本人はおせっかいに感じてしまうこともあります。医師の説明をよく聞き、本やインターネットなどでうつ病をよく知りましょう。 うつ病について、周囲の人が最低限理解しておきたいポイントは次の通りです。うつ病には、休養と治療が必要。無理が続...

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休養させる-うつ病の人への接し方

 休養は回復に必要ですが、うつ病になる人は休養が苦手な傾向にあります。きちんと休養させましょう。残業が日常化していたり、休日出勤が続いていたりするような人がうつ病になりやすいのです。 主婦の方は、家も仕事場のようなものです。休養をとらせるために、家事や子育てを肩代わりしてあげましょう。 休養期間はさ...

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安心感を与える-うつ病の人への接し方

 安心感を与え見守ることが、本人にとって何よりの癒しになります。うつ病の人は、不安感や焦燥感、絶望感などに支配され、まともに立っていることすら辛い状態なのです。ですから、安心感を与えることが大切です。 話を聞いてあげたり、相槌をうってあげたり、共感してあげると本人は安心します。具体的な解決策はすぐに...

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頑張れと言わない-うつ病の人への接し方

 うつ病の方に「頑張れ」などの励ましの言葉をかけないようにしてください。本人は頑張りたいのに頑張れないから苦しんでいるのです。「頑張れ」と声をかけたらそれをプレッシャーに感じ、何もできない自分に苛立ったりや焦燥感を覚えたりします。批判や説教などもってのほかで、本人は途方も無い絶望を感じます。うつ病の...

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病院に行かせる-うつ病の人への接し方

 うつ病は放っておいて治る病気ではありません。うつ病と思ったら、病院に行かせて、診断を受けさせましょう。その後の通院や薬の服用も守るように働きかけましょう。

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自殺を予防する-うつ病の人への接し方

 自殺の予防は、うつ病の家族の方や周りの方にとって、もっともクリティカルな問題です。自殺のサインが出ていないか注意して、自殺を未然に予防しましょう。 自殺者は毎年3万人ほど出ています。その4割~6割がうつ病であったと推計されています。 意外ですが、うつ病の症状が軽めの人や、症状の回復期に自殺の危険が...

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家族や周りの人が疲労しないようにする-うつ病の人への接し方

 見守る側が疲労しないように注意してください。うつ病の人の影響から、家族や周りの人も落ち込みがちになります。自分自身の健康にも気を使いましょう。

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