ブルーマンデー症候群

ブルーマンデー症候群の症状と対策

2012/12/05更新

症状

月曜の午前中は仕事のミスが多い

誰でも休日明けの月曜日は職場に行くのが億劫になるものです。
統計でも次のようなデータが出ています。

  • 会社を休みたくなる曜日は圧倒的に月曜日が多い。
  • 仕事にミスがは月曜の午前中に最も発生する。

実際病院でも、月曜日になると、やる気や集中力がない、体調が悪くなるということを耳にするそうです。
ただ、こういったことは誰にでも思いあたることでしょう。
しかし、これがひどくなると、月曜の朝、熟睡できずに目が覚め、動機や頭痛で仕事に行けないなってくるのです。これが「ブルーマンデー症候群」と言われています。

 

厚生労働省が出した曜日別の自殺者データ

2005年1月、厚生労働者が曜日別の自殺者数のデータを公表しました。
平成15年の自殺者約3万2000人のうち、

  • 最も自殺者が多かった曜日は月曜日(男性80.7人、女性27.3人)
  • 最も自殺者が少なかった曜日は土曜日(男性53.5人、女性21.2人)

月曜日は土曜日と比べて、男性で1.5倍、女性で1.3倍もの開きがあります。
理由はさまざまですが、次のようなものが考えられます。

  • サラリーマンが休日明けに強いストレスを感じる。
  • 失業者や引きこもりがちの人も、周りが通勤、通学している中、取り残され感が強まる。

 

ブルーマンデー症候群チェック
週末はゴロゴロと過ごす
日曜日の夕食はあまり美味しく食べられない
日曜日の夜はイライラしたりドキドキしたりして寝付けない

※2つ以上あてはまる場合はブルーマンデー症候群の可能性があります。

対策

ではこのブルーマンデー症候群をどう乗り越えたらよいでしょうか?

日曜日に適度な運動をする

週末に「寝だめ」をしている人も多いでしょうが、これは睡眠のリズムが乱れる原因となります。日曜日の夜に眠れなくなる可能性が高くなるので、「寝だめ」はやめましょう。
適度な運動をしてストレスを発散するのがよいでしょう。土曜日に運動するのではなく、日曜日に運動しましょう。
土曜日に運動したほうが日曜日に体を休められるからいいと思われがちです。
しかし、土曜日に運動してしまうと、日曜日はその疲れで夕方まで寝てしまい、夜に眠れなくなりがちです。
日曜日に適度な運動をして、ストレスを発散し、夜ぐっすり眠って月曜日の朝を迎えられるようにしましょう。

 

勤勉過ぎる習慣や職場を改善しましょう

月曜日は1週間の始まり!とシャキっとしなくてはいけないという雰囲気が会社では漂いがちです。月曜の朝一番で会議や朝礼を行う会社もあるようです。ただ、こういった風習がブルーマンデー症候群を生み出してしまう要因でもあります。
ここは肩の力を抜いて、月曜日は会社に出るだけでいいんだと気楽に構えましょう。また、会社にも状況を変えるように働きかけることが必要になってくるでしょう。

 

 

 

 

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