うつ病の初期症状

うつ病の初期症状

2014/02/25更新

 うつ病の初期症状には次のようなものがあります。

 

  • 朝いつもより早く目が覚める。
  • 朝起きたとき陰気な気分がする。
  • 朝いつものようにテレビや新聞を見る気になれない。
  • 服装や身だしなみにいつものように関心がない。
  • 仕事や勉強にとりかかる気になかなかなれない。
  • 仕事や勉強にとりかかっても根気がなく続かない。
  • 仕事の能率が落ちた。
  • 記憶力が低下した。
  • ほんの些細な事でも決断がなかなかできない。
  • いつものように気軽に会う人に会う気にならない。
  • 今まで興味があったことに関心が持てない。
  • なんとなく不安でイライラする。
  • これから先やっていく自信がない。
  • 「いっそのこと、この世から消えてしまいたい」と思うことがよくある。
  • テレビがいつものように楽しめない。
  • なぜかむなしい気分が抜けない。
  • 寂しいので誰かにそばにいてほしい、と思うことがよくある。
  • 涙ぐむことがよくある。
  • 夕方になると気分が楽になる。
  • 頭が重かったり痛んだりする。
  • 理由もなく体がだるい。
  • 異性に対する興味や性欲が落ちた。
  • 食欲が落ちた。
  • 何を食べても美味しく感じない。
  • 寝付きが悪い。

 

 また、うつ病では下述するようなストレスに由来する初期症状やサインも多くあります。

 

 

ストレスによる変化

 うつ病の早期発見には、自分自身で変化に気づくことも大切です。
 身体面、行動面、心理面それぞれのストレスによる変化を紹介します。

 

身体面の変化

 身体面の変化では、急性反応として、動悸、発汗、顔面紅潮、胃痛、下痢、震え、筋緊張などがあります。慢性反応としては、慢性疲労、慢性不眠、循環器系症状、消化器系症状、神経筋肉系症状などがあります。身体面の変化は放っておくと、心身症の原因ともなります。また、身体面の変化ばかりに気を取られていると、その要因にあるストレスに気づかず、仮面うつ病の状態になってしまうこともあります。
 ちなみに、急性とは発生が急で進行が早い状態のことで、慢性とは長引いてなかなか治まらない状態のことです。

 

行動面の変化

 行動面の変化では、急性反応として、逃避、ミス、自己、口論、けんかなどがあります。慢性反応としては、遅刻・早退・欠勤、能率の低下、過度の飲酒、過食、生活の乱れがあります。また、仕事においては次のような仕事ぶりの変化がみられます。

  • 遅刻や早退、欠勤、半休などが多くなる。
  • 事故率が高くなる。
  • 以前はできていた仕事に手間取るようになる。
  • 以前は正確にできていた仕事のミスが多くなる。
  • ルーチンの仕事にてこずる。
  • 仕事の質や職務遂行レベルが低くなる。またはムラがある。
  • 取引先や顧客からの苦情が多くなる。
  • 同僚との口論が増える。
  • スケジュール通りに終わらないことが多くなる。

 仕事ぶりの変化は自分だけでなく、上司や同僚も気づくはずです。指摘された場合は冷静に振り返ってみることが大切です。

 

心理面の変化

 心理面の変化では、急性反応として、不安や緊張、怒りや興奮、混乱、落胆などがあります。慢性反応としては慢性的な不安、短気な性格、抑うつ、無気力、不満、退職願望などがあります。ストレスによる心理面の変化は、自己嫌悪や職場批判へつながります。

うつ病の診断は専門医での受診が必要

 上記のような症状が現れたらうつ病かもしれません。しかし、うつ病の診断には専門医での受診が必要です。

 

 なんだか気分が落ち込んで元気が出ないという経験はどなたにでもあると思います。しかし、それだけではうつ病とは断定できません。うつ病はもっと苦しくて、日常生活もままならないほどの症状です。

 

 日常生活に支障をきたすようでしたら精神科や心療内科などの専門医の受診ををおすすめします。=>うつ病かなと思った時に診てもらう病院や相談窓口

 

 

うつ病の診断や治療は専門の医療機関にてお受けください。→うつ病を診察してもらう病院や相談窓口