うつ病に効く食べ物

トウガラシ

2015/07/13更新

 眠りに効果のある食べ物の1つに、トウガラシがあります。辛くて目が覚めそうだけど本当に効果的?と意外に思う方もいるかも知れません。
 医学的に眠りを深くし質の高い睡眠をとるには、就寝時には体温をある程度下げることが重要だそうです。
 体温を体外へ放つことを「熱放散過程」といいます。
 つまり、体の熱をうまく放出できれば、スムーズに入眠できて、ぐっすり眠ることができます。
 この熱放散過程を人工的に作れる身近な食品がトウガラシなのです。
 トウガラシが入った辛い料理を食べると体が火照り、その後汗が出てくるのはその為です。
 トウガラシの成分であるカプサイシンの辛みは、脳の体温調節中枢を刺激するために起こると考えられています。

 

 ある実験ではカプサイシンを摂取した2時間で急激な眠気に襲われた事例があり、その際の脳波は通常よりもゆっくりとした振幅を描いていたことから、 カプサイシンによって深い睡眠がもたらされたことが分かりました。

 

 ところが、カプサイシンは熱放散過程と同時に体温を「上昇」させてしまう産熱過程を引き起こす性質も持っています。
 カプサイシンを摂取するとまず熱放散過程が作用し体温はどんどん下がります。その後3~4時間経過すると今度は産熱過程の作用の方が強くなり、体温が上昇するのです。そのため、脳の働きが活発になると睡眠が中断され目が覚めてしまいます。
 つまり、カプサイシン摂取後は急激に体温が下がり、その後体温が上昇していくのです。
 このことから、トウガラシのカプサイシンは短時間で効率よく眠りたい人に向いています。眠った時間は短くても、起きた直後に体温が上昇する為に目覚めが良く、起きてすぐでも活動ができます。
 尚、カプサイシンですが、一度に大量に摂取すると先ほどの熱放散過程が作用し過ぎて体温が下がり過ぎる危険性があります。
 料理のスパイスなど、ちょっと足す程度に抑えるようにしてください。

 

 

 

 

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