うつ病に関する体験談

ぼんやりして事故に遭うことも多かった

2016/03/17更新

20代女性

 

仕事の負担が増し、いつの間にか鬱の症状が現れるようになった

 住宅設計をする会社に新卒で就職しました。静かな環境でコツコツと作業する仕事が自分にとても向いていると思い、毎日一生懸命仕事に励んでいました。しかし社員数が普段の仕事をギリギリで回せる人数だったので、仕事の多い時は残業が多くなり、深夜の0時を周ったり家に持ち帰って仕事をしたりすることもありました。そんな職場なので社員がどんどん減ってしまい、仕事も一人の負担が増えるばかりだったのです。次第に感覚が麻痺してしまい、最終的に鬱病になってしまいました。
 参考=>うつ病のきっかけ

 

ぼんやりして事故に遭うことも

 まず、風邪をひきやすくなったり、下痢などの体調不良が多くなりました。朝が辛くて、なかなか起きれなかったり、一日中気だるい感じがずっと続きます。そのうち夜もなかなか眠れなくなり、寝不足のままぼんやり仕事をしていて、ミスが多くなりました。交通事故にあうことも何度かあり、その度に車の修理代がかかったり、警察の事情聴取などで遅れて出社したりすることがありました。大好きだった趣味も集中力が5分も続かずやめてしまい、テレビ番組や本や雑誌などを見る事自体に興味が持てません。一日やりたいことが分からない上に気力がなくなるので、休日も苦痛になり、寝転んだまま動かないか、部屋を一日中ぐるぐる回って歩いて時間を潰していました。最終的には食欲もない状態になって、食事の味が分からなくなりました。
 参考=>うつ病の症状

 

心療内科とカウンセリング施設を併用した

 高校生の頃に一時期情緒不安定だった時期があり、その時通っていた病院に再び行きました。その病院は普通の心療内科と、心の状態を詳しくヒアリングしたり悩みをじっくり相談したりできる施設もあったので、その2つをその日の調子によって使い分けていました。最初の診断では自尊心のテストや絵を見て回答するものや、物やおもちゃ等を空間に並べていくテストを行いました。問診では、今まで育ってきた環境や親族や友達との関係、苦手なこと等と仕事の内容について答えました。基本的にそのようなヒアリングを定期的に行い、薬を処方してもらって、自分に合う薬を決めて飲んでいました。自分のことを話すととても気分が落ち着きましたし、薬も効いて、すごく気分が楽になりました。
 参考=>支持的精神療法(カウンセリング)

 

気軽に話をできる人を作りたい

 現在も調子が良くないときは通院するようにしています。波があるものの、一番悪かった時から良くなってきていますし、薬が必要ないぐらいに普通にすごせる日も多いです。何より、話を聞いてくれる人がいるということが一番安心できていると思います。これからは医療機関だけではなく、気軽に話ができる友達を多く持ちたいなと思っています。仕事が忙しい時は自分を振り返る余裕が無くなり、気が付かないうちに鬱病になってしまっていたので、もっと自分のことについて考える時間を増やしたいとも思っています。
 参考=>うつ病の予防

 

 

 

 

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