うつ病に関する体験談

実家に帰り、頑張り過ぎない生活を送ってます

2016/03/17更新

30代男性、当時20代

 

リーダーに昇進したことで業務が大幅に増え、残業や休日出勤も激増した

 大学卒業後、新卒で入社した会社で5年目を迎えていました。その頃、大きな組織改革があり、私は部署の中でも営業リーダーとして後輩の指導や得意先の管理業務などを任されるようになりました。それと同時に、部下の退職や上司の異動があり、私の業務量が大幅に増えてしまいました。
 さらには、新規立ち上げの現場を2か所同時に任されるようになりました。現場に泊まり込むことも増え、うつ病の診断を受ける3か月前の月間の残業時間は250時間を越え3か月間休日は一日もありませんでした。
 参考=>うつ病のきっかけ

 

現れた体と心の異常

 まず現れた症状が睡眠障害でした。仕事に疲れ果て、帰宅するのが0時を過ぎ。始発の電車で現場に向かう生活のため、睡眠時間が減少しました。そんな生活が続いているうちに、いつのまにか、いくら疲れて帰ってきても一睡もできないことが起こるようになりました。そんな夜は、布団の中でうなりながら朝を迎え、そのまま仕事に向かいます。
 そして、食欲の減退です。もともと、大きな体型で大食漢と呼ばれていました。そんな私が、食欲がわかず、3日間水やお茶など飲み物だけで過ごすなど、食べ物を体が受け付けなくなってしまいました。たまに早く帰宅できた時は(とは言って22時過ぎでしたが)大量飲酒をする始末。
 そして最後に現れたのが自殺願望です。とにかく、動けなくなってしまい、死ぬことしか考えないようになってしまいました。実際に未遂などをすることはありませんでしたが、常に死神が体にまとわりついているような感覚でした。
 参考=>うつ病の症状

 

服薬を続けるものの希死念慮が消えない

 私の実家は中部地方にあります。当時は埼玉県で一人暮らしをしていました。
 立ち上げの現場の片方が少し落ち着いたので、とりあえず最寄りの心療内科併設の病院を受診しました。すると「自律神経失調症」の診断を受けました。
 当時はまだ職場に復帰する気持ちが強かったため、医師からは「うつ病」の診断を受けましたがマイルドなものに変更してもらったのです。とりあえず、20日間の休職となりました。
 仕事を休んだ20日間は抗うつ剤と眠剤を処方してもらい多少眠れるようになりました。しかし、希死念慮は払拭できませんでした。
 休職の20日間が過ぎ、職場に復帰となりました。いったん現場の立ち上げおよび責任者の業務をはずれ、午前中のみの出勤で1週間ほどすごしました。
 病院に通いながら勤務を3か月ほど続けましたが体調は本調子に戻りません。相変わらず希死念慮、自殺願望が消えないため、退職を決意し実家に戻りました。
 参考=>うつ病の治療

 

頑張り過ぎない

 うつ病の診断を受けてから10年ほどたちます。
 現在は地元で自営業を営んでいます。地元に戻って半年ほどゆっくりし、体調も戻ってきたところで、実家に再就職したのです。勤務をしながら地元の心療内科に通院しましたが、医師との相性がよく、また薬の効き目がよく1年ほどの通院で終わりとなりました。
 うつ病を発症した当時は「自分がやらなければ現場がまわらない」「がんばらなければならない」と自分を追いつめていました。現在は、言い方はあまりよくありませんが、「自分の変わりはいくらでもいる」ということを頭の中に入れています。悲しい話ではありますが、私が仕事を辞めても現場は回りました。
 私がいないくらいでも普通に世界は回ります。そう考えるとなんだか解放された気分で、気が楽になりました。今はとにかく、がんばりすぎないようにしています。
 参考=>うつ病の予防

 

 

 

 

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