空の巣症候群

空の巣症候群の症状と対策

2013/01/14更新

症状

 子どもが自立したあとに、母親が心のよりどころを失い、うつ病に発展してしまうことを空の巣症候群といいます。
 子どもは必ず親離れするものです。就職したり、結婚したりして自立していきます。これまで子供だけを生きがいにしてきた母親は自分だけが取り残されてしまったように感じ、こころに穴が開いたような空虚感に捕らわれてしまいます。そして孤独感を抱えるようになり、ふさぎこんで、うつ状態に陥ってしまうのです。

 

 次に上げるような症状が見られる方は、空の巣症候群の可能性が有ります。要注意です。

  • 夫は仕事人間で家庭をかえりみないタイプである。
  • 夫婦の会話があまりない。
  • 子供だけが生きがいだ。
  • 息子の結婚後も世話をやいている。
  • 息子のことで嫁とトラブルをよく起こす。
  • 子どもが冷たくなったように感じる。
  • 家にいても、することがない。
  • 夫にやたら愚痴を言うようになった。
  • 外出するのが億劫だ。
  • 家事が上手くできなくなってきた。

 

対策

 今、日本では少子化が進んでいます。各家庭が子供中心の生活になり、子供を溺愛する傾向にあります。しかも、日本は長寿国ですので、子供が自立した後の人生はとても長いものになります。このような状況の日本においては、誰でも空の巣症候群になり得ると言えるでしょう。
 では、空の巣症候群にならないためにはどうしたらいいでしょうか?
 子供が自立したショックで心がからっぽになってしまう前に、その後の人生設計を立てて、少しずつ準備しておくことが大切です。
 具体的には、症状の兆しが見られたら、医療機関を訪れカウンセリングを受けることです。夫や子供も同伴すると良いでしょう。新しい生きがいを見つける助けになるでしょう。

 

 

 

 

うつ病の診断や治療は専門の医療機関にてお受けください。→うつ病を診察してもらう病院や相談窓口

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