うつ病は長い目でみた治療が必要です

うつ病は長い目でみた治療が必要です

2014/02/22更新

 うつ病とは、こころの病であると同時にからだの病でもあります。多くの方はうつ病と聞くと精神的な病をイメージするのですが、実際は精神と体の両方が病んでいることが多いのがこの病気の特徴です。

 

うつ病の精神面の治療

 うつ病を発症すると、不安・憂うつ感・気だるさ感・気力の低下・思考力の低下などの症状を引き起こします。これらは精神的な病といえます。これらの他に、めまい・耳鳴り・息苦しさなどの症状を起こす場合があります。これらは身体的な病といえます。うつ病といいましても、さまざまな症状があり、一言では言い表すことはできません。患者は年々増加しており、症状の出方も人それぞれ多種多様になってきています。症状として一般的にいえることは、「強い憂うつ感」が挙げられます。そういう感情になるにいたるには、通常はなんらかの原因があります。そういう感情も時間が一定の時間が経過すれば消えてなくなるのが普通です。ですが、うつ病患者においては、これといった原因もなく憂うつな感情になり、また長期間にわたってそうのような感情が持続するということになります。1週間2週間と時間が経過しても憂うつな感情が消えうせないというやっかいな状態が続きます。こうしたことが患者を苦しめることになり、意欲の低下と気分の落ち込みを助長することになります。

 

うつ病の身体面の治療

 うつ病になると、こうした精神的な病と同時に体にも不調があらわれるようになります。食欲不振・睡眠不足、頭痛・吐き気・からだの痛みやしびれといった身体面での不調です。必ずしも、うつ病が原因ということは言い切れませんが関連性は少なからずあるようです。原因はどこにあるのかですが、はっきりと明確な答えをのべることはできません。原因は、個人それぞれ違ったものがあるためです。生活環境の違い・ものの考え方の違い・ストレスのかかり方の違いなど多種多様なケースがあります。発症しやすい人もいれば、同じ環境においてもなんともないという人もいます。精神面が弱い人だけ発症するのかといえば、そうとも言えません。年々患者は増加しているのは事実です。現代病のひとつといえます。

 

うつ病の治療の仕方

 うつ病の治療は、段階的に治療していくことが大切です。うつ病の経過によって、「急性期」と「回復期」に分けられます。症状が重い急性期は、薬を服用して症状を少しずつ抑えていく期間になります。症状の回復とともに序々に薬の量を減らしていきます。この始めの6週間を急性期といいます。症状が改善されて回復期に入ると、社会復帰に向けての準備を行なうということになります。一度回復期まで改善された患者でも、また再発するというケースがよくあるようです。そのため回復期でも薬による薬物療法というものは継続して行なう必要があるということです。

 

 

 

 

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