配偶者喪失によるうつ病の症状と対策
2012/12/18更新
症状
長年連れ添った配偶者を亡くしたことがきっかけで、うつ病になることもあります。
お互いに支えあって生きてきただけに、その精神的ショックははかり知れないものがあるでしょう。
配偶者をなくすことは若い人にもありますが、高齢者の場合は、一緒にいた年月が長いためショックはより大きいと考えられます。
しかも、この年代のかたは、すでに仕事などからリタイアしていることが多いため、社会とのつながりが薄くなっている傾向があります。
子供も独立していることも多く、より孤独感が高くなります。こうした状況からうつ病を発症してしまうことも多いです。
夫が妻を亡くしたケースの方が、うつ病を発症しやすい
男性のほうが配偶者を失った時のダメージが大きいと考えられています。
特に、仕事一筋で頑張っていた人ほど、妻以外の人間関係が希薄だったため、リタイア後に話し相手がいないという状況になりがちです。
また、家事全般を妻に任せている場合も多いため、いざ男性が一人暮らしをすると、慣れない家事が大きなストレスとなります。食生活なども不規則になりがちです。妻が亡くなると、夫もあとを追うように亡くなるケースが多いと言われています。
一方、妻が夫を亡くした場合は少し違うようです。
夫を亡くした直後は精神的なショックを受けます。ただ、夫の世話から開放されるので自由な気分になり、その後の人生を楽しもうと考えられるようになるケースが多いようです。
対策
結婚生活を維持していれば、いずれは配偶者を失うものです。
精神的なショックで、うつ状態になった場合は、ともかく、精神科へいって相談しましょう。
治療することで症状が良くなり、これからの人生を楽しむよう行動できるケースも多くあります。