気分安定薬のリチウムでうつ病の自殺リスクが減少
2013/08/12更新
気分安定薬であるリチウム(lithium)を服薬すると、うつ病患者の自殺リスクをが60%以上低下させるという研究論文が発表されました。
リチウムは、単極性障害(うつ病)と双極性障害(躁うつ病)の治療のために長い間使われてきましたが、その使用は多くの国で減少しているとのことです。
その理由は、過剰摂取すると副作用の目まい、発作、心臓障害などが現れると知られるようになったからと言われています。
しかし、今回の研究結果では、死亡や自殺のリスクを平均で62%低下したことが判明しました。また、リチウムの過剰摂取による死亡数の増加は見られなかったとのこと。
今回の研究は、リチウムが依然、うつ病の治療薬として重要な位置を占めていることを示唆したようです。
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