業務が変わったことによりうつ病を発症した

業務が変わったことによりうつ病を発症した

 企業のシステム部門に勤めているAさんの体験談です。

 

 Aさんは大学でコンピュータを専攻し、卒業論文ではネットワーク構築について著しました。

 

 入社したてのころは、サーバやネットワークに精通している人が少なく、Aさんはインフラまわりの中心として活躍しました。

 

 しかし、クラウド型ネットワークが台頭してくると、社内では自社サーバを持たないようにする方針に変わってきました。

 

 そうなってくると、これまでやってきたAさんの仕事は徐々に減り、Aさんはこれまであまり経験してこなかったWebサービスの設計やプログラミングの仕事を与えられるようになりました。

 

 基礎知識はあるものの、Webサービスは技術以外の知識も必要で、Aさんは慣れない仕事で四苦八苦するようになりました。

 

 これまで会社の技術の基盤を支えてきたというプライドがあってか、なかなか周りの人に助けを求められません。残業や休日出勤が続き、次第にAさんは心身に異常が現れるようになりました。

 

 自分の仕事が奪われたという思いがあって、会社にいるとイライラすることが多くなり、周りの人はヘラヘラと楽に働いているように見えるようになってしまいました。同僚や上司と口をきかなくなり、次第に孤立していきます。

 

 プレッシャーとイライラで眠れなくなり、唯でさえ少ない睡眠時間がさらに少なくなっていきました。

 

 Aさんの以上に気づいた周りの人が、直属の上司にそのことを報告し、ようやく上司はAさんに医師に診てもらうように促しました。

 

 Aさんは医師の診察を受け、うつ病と診断され、休職するように勧められました。最初は渋っていたものの、Aさんも心の奥では休みたい気持ちがあったのでしょう。診断書を会社に提出し、しばらく休職することになりました。

 

 休職中は、仕事のことを考えないようにと医師に言われていたので、その通りにAさんは過ごしました。薬も決められた量を飲みました。

 

 4ヶ月ほど経つと、大分落ち着いてきて、仕事がしたいという気持ちがでてきました。そのことを医師に伝えると、それは焦りからくる気持ちではないのですか?と確認されました。しかし、Aさんは焦りからではなく、冷静になったことが自分でもわかるし、それに退屈で仕事がしたくなったからですと伝えました。

 

 医師とこれからの仕事での注意点などを確認しながら、Aさんは仕事復帰を決めました。

 

 会社側もAさんに焦らずに仕事をするよう伝え、会社側もAさんの心のケアをするよう努めました。

 

 こうして仕事を再開したAさんは、今では持ち前の真面目さを活かして、Webサービスの中心を担う人材となりました。

 

 

 

 

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