パワーハラスメント-うつ病の原因

パワーハラスメント

2014/10/28更新

 パワーハラスメントがうつ病の原因になることも少なくありません。パワーハラスメントの定義を紹介します。
 厚生労働省の「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議ワーキング・グループ」が作成したパワーハラスメントの定義です。

職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性(※)を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいう。

 

※上司から部下に行われるものだけでなく、先輩・後輩間や同僚間、さらには部下から上司に対して様々な優位性を背景に行われるものも含まれる。

 

 

パワーハラスメントの分類

 パワーハラスメントの内容は次のように分類されます。

  1. 暴行や傷害などの「身体的な攻撃」
  2. 脅迫や侮辱、ひどい暴言などの「精神的な攻撃」
  3. 隔離や仲間外し、無視などの「人間関係からの切り離し」
  4. 明らかに不要な仕事やや実行不可能な仕事の強制などの「過大な要求」
  5. 能力や経験とかけ離れた難易度の低い仕事を命じることや仕事を与えないことなどの「過小な要求」
  6. 私的なことに過度に立ち入る「個の侵害」

 精神障害による労災認定基準にも職場の嫌がらせやいじめ、セクシャルハラスメント(セクハラ)に関する記述があります。

 

 

うつ病の診断や治療は専門の医療機関にてお受けください。→うつ病を診察してもらう病院や相談窓口

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