長時間労働の背景
2014/10/29更新
景気に関係なく長時間労働をしている人は存在します。長時間労働によって身体症状やうつ病などの精神症状が現ることも少なくありません。
また、人事制度の面では、年功序列を廃止し、成果主義を取り入れる傾向があります。そのため、成果をあげようとして、長時間労働になってしまうケースもあります。
しかしながら、企業側としても、このような状態を緩和させるために、非正規人材を雇用して柔軟な組織構成をしたり、裁量労働制や在宅勤務制度を導入するなどの取り組みもしています。
精神障害と労災認定
以前は、長時間労働がうつ病などの精神障害の誘因になるとは、公式には判断されていませんでした。
しかし、2011年11月、厚生労働省「精神障害の労災認定の基準に関する専門検討会」では、長時間労働とうつ病などの精神障害の因果関係を認め、次のような見解を表明しています。
極度の長時間労働、例えば数週間にわたる生理的に必要な最小限度の睡眠時間を確保できないほどの長時間労働は、心身の極度の疲弊、消耗をきたし、うつ病等の原因となると考える
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